つらい!!生理前のPMS症状を改善する方法とは?

生理の前になると、イライラ、むくみ、吐き気、めまい、おなかの痛み、頭痛などのつらい症状がある。それは、PMS(月経前症候群)かもしれません!PMSの症状を正しく知って、漢方、ピル、サプリメント、体質改善などの自分に合った効果的な改善方法を見つけて、はやめに治療してゆきましょう!

生理前のつらい症状は当たり前じゃない!

生理前のつらいPMS症状


生理が始まる1~2週間前から起こる、なんだかいつもの自分と違う様な感じや、眠気、頭痛、イライラ…etc. 

 

ほとんどの女性が生理前に何らかの深い症状を抱えています。

 

つまり、PMSは特別なことでも珍しいことではないのです。

 

ただ、症状の出方やレベル(重いか軽いか)に大きな個人差があり、友人やパートナーとの関係に影響が出ることさえあります。

「『当たり前』のことなんだから、気にしないの!」

 

生理前の不快症状を訴えるたびに、鎮痛剤とともにこの一言を投げられる。

 

家でも学校の保健室でも。

 

生理にまつわる嫌な記憶

 

私の重いPMSは、思い返せば10代の半ばから始まっていました。

 

団塊の世代の両親から生まれ育った私は、「女性の生理は当たり前のなのに、耐えられないのは恥ずかしいこと」という意識が強く・・・

 

鎮痛剤とともに投げられるあの言葉に応えるかのように、だんだん不快症状を自分の中に隠して、妙に明るく振る舞う癖がついてしまいました。

 

そんな私は、誰にとっても表面的には「いつも変わらず穏やかな人」で、その裏側では不快症状に耐えながらストレスを蓄積していくことになったのです。

 

その結果、ストレスによる大きな爆発が2回起こってしまいました。

 

抑えていた鬱憤が爆発

 

1回目は大学時代、2回目は結婚後。

 

どちらもPMSに対しての「当たり前」の言葉が起爆剤となりました。


もともと自分の空間を必要とする私ですが、大学時代は経済的な理由で独り暮らしを断念し、学生寮(相部屋)に入って生活することになりました。

 

キリスト教系の学校直営の寮であったため、ルールにかなりきつく縛られ、相部屋のためプライベートは全くありません。

 

今思えば、重いPMSを抱える人にとっては最悪の環境だったと思います。

 

実家にいた頃、朝から晩までポーカーフェイスで過ごしても、その後に自分の部屋でベッドに身体を放り投げてPMSの時期を乗り越えればどうにかなっていたのに…

 

それが全くできなくなって数カ月経った頃のことでした。

 

酷い頭痛と眠気、そして寮生活の気疲れも重なってイライラしていたある日、心配してくれた友人にかなり辛くあたってしまったのです。

 

「生理前につらいのは『当たり前』なんだから、大丈夫だよ。」

 

きっと私を励ますための言葉だったのでしょう。

 

しかし、残念なことに私にとっては気に障る言葉になってしまいました。


そんな苦い経験があって以来、PMSの症状が出る期間はなるべく人と付き合わない癖のある私に、人生の大転機・結婚が訪れました。

 

国際結婚後の女性としての生活

 

遠距離恋愛が実り、今の私にはアメリカ人の夫がいます。

 

今でもよく思うことなのですが、遠距離恋愛は重いPMSを持つ私にとってはかなり好条件なお付き合いのカタチだったかもな…と。

 

なぜなら、その頃はピルによってPMSの症状がかなり緩和されていたこともあったのですが、不快症状が出そうな時期や生理期間を避けて彼に会うことができていたので、彼の前ではいつもベストな自分でいることができたのです。

 

しかも、彼が夫となった後もしばらくは出張が多く、結婚1年目のほとんどは遠距離恋愛の頃と変わらない状態が続いてました。

 

しかし、夫の勤務条件が変わり、出張が全くといってよいほど無くなって以来、事態は一変します。

 

妊娠を希望する私は、結婚後すぐにピルを止めてしまい、重いPMSの症状と再び戦うことになりました。

 

長期間家を空けることがなくなった夫は、もちろん私の変化に気が付き、初めは「大丈夫?」と声をかけてくれていたものの・・・

 

だんだん「一体、何が原因なんだ?」と困惑するようになりました。

 

そして、ある日、自分のPMSが昔からかなり重いことを伝えると

「女性にとっては『当たり前』でしょ?」という言葉が返ってきました。

 

「そんなことは、わかってる!」と怒鳴り、スマホを床に叩きつけ、大泣きしながらベッドルームに閉じこもった後・・・

 

一瞬、大学時代に友人に向かって声を荒げた時を思い出し、自分が女性であることにさえ嫌気がさしてしまいました。

 

夫にとってもあたりまえの生理現象

 

しかし、夫は女性の多い家庭に育ち、生理前にモンスター化する女性の姿を「当たり前に目にしてきた」のであって、決してPMSそのものに対して「当たり前」だと言ったわけではないということがわかり、一見落着したのです。


「当たり前」という言葉。

 

PMSに悩む女性にとっては、耳を塞ぎたくなるほど聞きたくない言葉の1つです。

 

程度が重い・軽いに関わらず、不快な症状がある時は本人にとっては当たり前ではなく異常な状態なのです。

 

PMSの症状にも、PMSに悩む女性それぞれの性格にも違いがあり、腫れものを触るような…

 

風船爆弾のような…どうタッチしてあげたらよいのか、そばにいる人にとっては困ったものですね。

 

でも、PMSは生理が始まると同時にフッとおさまります(不思議なくらいに)。

 

要するに、ホルモンバランスの変化が特効薬なのです。

 

その特効薬は、その人自身の中にあって自然に働いてくれるタイミングが来ますので、「当たり前」や「頑張れ」という言葉はグッとこらえて、静かに見守ってあげてください。