生理前の症状でつらいのは精神的な症状?
PMSの症状で一番つらいのは何ですか?
と聞かれたとき、あなたは何て答えますか?
多種多様で人によって個人差があります。
ほとんど気にならないという人もあれば、
死にたくなるほどひどい症状という人もいます。
一般的には、
①身体的な症状
むくみや胸の張り感、吐き気や胃痛・頭痛・
下腹部痛・腰痛、眠気、疲労感など・・・
②精神的症状
イライラ・怒りっぽい・ヒステリー・やつあたり
気分が落ち込む・ゆううつ・
無気力・だるい・集中できないなど・・・
身体的なものと精神的なものの、
二つに大きく分けられます。
生理前の症状で何が一番つらいですか??
とPMSの患者さんに尋ねると…
おそらく半数以上は、
②精神的な症状と答えると思われます。
それはどうしてでしょうか??
それは、①の身体的な症状というのは、
体という物理的な症状なので…
物理的に「問題がある場所」を集中的に
物理的な治療を行うことで、
改善することができます。
頭痛や腹痛に対しては、
ドラックストアで購入できる市販薬で
対処できます。
むくみや体重増加に対しては、
塩分を控えたりリンパを流すマッサージなどで、
緩和することができます。
しかし、②の精神的な症状はとっても厄介です。
自分の心とはいえ、見えない・触れない
「気持ち・気分」
の症状だからです。
精神的な症状というのは、
つかみどころがなく曖昧なため、
なかなか症状をきちんと把握すること
さえ難しい事もあります。
ヒステリーの語源は子宮!?
ちょっとわき道にそれますが、
「ヒステリー」の語源って知っていますか?
古代ギリシャ語で「子宮」を意味し、
女性の原因不明の精神疾患は、
子宮からくる疾患によるものが大きいと
考えられたため、
こういった言葉ができたんだそうです。
ヒステリー状態というのは、
子宮が体中をのたうちまわって暴れまわる事(笑)
によって引き起こされると考えていたんだそうです。
でも、子宮が女性の精神になんらかの作用を
もたらすということは、
あたっていますよね。
電気もガスも科学技術もなかったはずの古代ギリシャの、
医学のレベルの高さに脱帽です。
日本は江戸時代(1700年年代)に入って
やっと西洋医学に触発されて、
腑分けという解剖学が認められたのですから
その違いは歴然ですね。
わき道にそれてしまいましたが話を戻しましょう。
PMSの症状でつらいと感じるのは精神的な症状
改善するのが難しく、
そのように感じる女性が多いようです。
では、改善する方法は全くないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません!
きちんとした知識を持って、
自分に合った対処や治療をしていけば、
必ず改善してゆきます。
いっしょに、自分に一番合った改善方法を
探してゆきましょう。